マウスピース矯正(インビザラインGO)
iTero Element2(アイテロ エレメント2)
マウスピース矯正(インビザラインGO)とは
インビザラインGO(薬機法対象外)システムは、主に笑ったときに見える部分の歯並びを改善する矯正治療です。
前歯の気になる部分に直接アプローチが行える矯正治療のため、全体の矯正よりも費用を抑えられ、治療期間も比較的短いのが最大の特徴です。
マウスピースを製作するアライン社には、約900万人を超える症例データがあり、
それをもとに、人工知能(AI)と歯科医師が最適な歯並びへと導きます。
一連のマウスピースを順番に使用し、1日20時間以上装着。
1~2週間ほどで交換を行い、早い方は4ヵ月ほどで治療が終了します。
※審美歯科、インプラント、矯正歯科は、自由診療のため全額負担になります。
メリット
- 「前歯だけ」のお悩みを解決できる
- ワイヤーがないので目立ちにくい
- 違和感や痛みがほとんどなく、すぐに慣れる
- 取り外しが簡単なため、歯磨き、フロスがしやすい
- 口内炎や傷ができにくい
デメリット
- 治療できる症例に限りがある
(前歯だけが気になっても全体的な歯並び、かみ合わせ、骨格などに問題がある場合は、インビザラインGOでは治療ができません。) - ご自身で取り外すことができるため、しっかりと装着しないと効果が出ない
インビザラインGOに適している人
- 前歯の重なりをなくしたい方
- 前歯が重なっていると、見た目にも影響し、虫歯・歯周病にもかかりやすいです。 インビザラインGOなら前歯の重なりを改善し、健康的で美しい歯並びにすることができます。
- 前歯の「すきっ歯」「隙間」が気になっている方
- つめ物、かぶせ物などで歯を大きくして隙間をなくさなくても、ご自身の歯を動かすことで解決できます。
- 矯正後、後戻りされた方
- 過去に矯正治療をしたけれども、後戻りをして歯並びが悪くなってしまった場合にもインビザラインGOは適しています。
- なるべく短い期間で矯正治療を終えたい方
- インビザラインGOは前歯を中心とする部分矯正のマウスピースのため、全顎的な矯正治療に比べ、短い治療期間で済みます。
iTero Element2
(アイテロ エレメント2)
iTero Element2(アイテロ エレメント2)は、マウスピース矯正であるインビザラインシステムの歯型の採取に使われる口腔内3Dスキャナーです。
特殊な光を口腔内に照射するだけで歯型を採取することができ、従来のシリコンなどを流し込んで歯型を取る方法に比べて格段に快適さ、速さ、精度が増しました。
また従来のマウスピース矯正は、治療後の歯並びを事前に確認することが難しく、患者様に治療後のイメージを鮮明にお伝えるすることはできませんでした。
当院のiTero(アイテロ)は新機能「Outcome simulation(アウトカムシミュレーション)」を搭載しております。
アウトカムシミュレーションとは、矯正治療の簡易シミュレーションで、矯正治療後の歯並びを確認できます。当院では、ご希望があれば無料でアウトカムシミュレーションを行なっております。この新機能により、患者様のご不安を少しでも軽減できれば幸いです。
シリコンでの型どりとiTeroを使用した光学スキャンとの比較
従来 | iTero Element2 | |
---|---|---|
速さ | 歯型を米国アライン社に輸送し、現地で制作したマウスピースを元に治療シミュレーションを作成いたします。 (お口に入るまで最短1ヵ月程度) |
採取した歯型のデータはインターネットを通して米国アライン社まで送信されるため、マウスピースが出来上がるまでの工程がスムーズになります。 (お口に入るまで最短2週間程度) |
精度 | シリコンを使って歯型を摂取(シリコン印象)。iTeroスキャニングが導入される前は最も歯型の精度が高い方法となります。 ただし、歯型を取る際に力が加わったり動いたりする事で僅かに歪みが生じます。 |
スキャニングにより、シリコンでは再現できなかった細かな歯表面の凹凸まで3Dデータとして取り込むことができます。 また、型を取った後で変形してしまう心配もなく、スピーディーで高精度となります。 |
快適性 | シリコンでの歯型採取は、シリコンを口の中に直接いれて長時間静止している必要があるため、嘔吐反射が起きるなど不快に感じる方もいます。 | 口に歯型採取のための素材を入れる必要はなく、スキャンニングしてデータとして記録するので、不快感が減少します。 |
その他 | 特になし | スキャンニング後すぐに、治療後の簡易的なイメージ映像の確認ができます。また、マウスピースだけに限らずセラミックの詰め物、被せ物などの応用ができます。 |
iTeroを使用したインビザラインGOの治療流れ
- 1口腔内のスキャニングと精密検査
- iTeroによる口のデジタル画像の撮影、X線撮影、口腔内と顔貌写真撮影、口の模型の型どりなどを元に治療計画を立て、iTeroのデジタル画像で治療後のイメージ映像をその場で作成いたします。
- 2カウンセリング、治療計画のご説明
- デジタル画像、模型、X線分析の結果から治療計画の説明を患者様にご納得いただけるようにしっかりと丁寧にご説明いたします。
- 3治療後のデジタルイメージの作成
- 患者様のデータを元に歯科医師と米国アライン社のプログラマーが情報のやり取りを納得のいくまで行い、目標とする治療後のデジタルイメージ、理想的なステージングのプランを作成いたします。
- 4マウスピースの作成、空輸
- 作成されたプランから各ステージごとのマウスピースがアライン社の工場で製造され、空輸されて当院に届きます。
- 5患者様の口腔内への装着
- 作成されたマウスピースをセットします。同時に理想的な歯の動きを実現するために、一部の歯にアタッチメントという小さな目立たない突起物を付けます。
- 6毎日の使用と定期的な受診
- 毎日、食事と歯磨き時以外は、マウスピースを指示通りに使用していただき、定期的な受診時に歯の動きのチェック、アタッチメントのチェックなどを受け、次のステージのマウスピースを受け取って下さい。
- 7治療の完治とメンテナンス
- 治療計画どおりの歯並びになれば治療が終了となりますが、場合により追加で調整が必要となることもあります。
実際に治療が終了しても歯並びが安定するまではリテーナーというマウスピースを使用していただくので、定期的なメンテナンスは必須となります。